測定治具とは？

測定治具とは？

試作開発 治具設計･製作.comで扱う測定治具を紹介します。測定治具というのは製品の寸法、質量、電流値など、様々な値を測定する際に用いる専用治具のことで、計測対象の固定やガイド、人的な手間、工数の削減などの目的で利用されます。測定治具には特に、対象を正しく測定するよう、また測定値にばらつきが出ないよう、高い寸法精度、測定の再現性が要求されます。当社で扱う測定治具は、自動車関連向けが多く、要求される品質やコストも厳しくなっています。当社では3D CADを用いた設計、5軸マシニングセンタをはじめとした各種MC機を用いた精密加工、VA/VE提案を通してお客様の高い要求にお応えしてきました。以下では当社の測定治具の製作実績について紹介をいたします。

試作開発 治具設計･製作.comが提供する測定治具とは？

試作開発 治具設計･製作.comでは、多くの測定治具の製作実績があります。その中で特に、多いのが自動車用リチウムイオン電池の測定治具です。リチウムイオン電池は充電すると膨張し、放電すると収縮する性質を持つため、試作開発段階では、寸法測定を頻繁に行います。人手で寸法や体積の測定を行うとなると、1回の測定で縦、横、奥行きなど複数の箇所を測定する必要があるので、工数がかかります。製造現場の人手不足背景から生産性向上が急務の時流もあり、工数削減のための測定治具のご依頼を多く頂いております。例えば、リチウムイオン電池の寸法測定用の治具のご依頼を頂いたことがあります。治具には４つのダイヤルゲージを設け、リチウムイオン電池をセットするだけで、同時に4面の寸法測定を行えます。この治具により寸法測定の工数は1/4以下に削減できます。

また、リチウムイオン電池のスタック(セルの積層体)にかかる荷重を測定する用途の治具製作のご依頼を頂いたことがあります。治具内には4つの荷重センサーが取り付けられており、スタックを押し込んだ際の荷重を計算します。こちらも充放電により、スタックの体積が変動するため、スタックを押し込んだ距離と荷重の変化をモニタリングする用途で利用されます。また測定値は微細な条件の変化でばらつきが生じるため、製品を決まった位置、角度で固定することが大切で、治具にも高い寸法精度が要求されます。当社は寸法測定用治具の設計・製作実績が豊富でお客様の生産性・品質向上に貢献してきました。お客様の方で図面をお持ちでなくても、測定の目的、測定対象などから当社で3D CADを用いた作図も可能ですので、測定治具のご用命の際は是非当社に相談下さい。

主な試験治具、評価治具の治具製造実績一覧

リチウムイオン電池セルの寸法測定用治具

リチウムイオン電池スタック評価治具